モーツアルトがクラリネット五重奏曲を作曲したわけ [室内楽]
クラリネット五重奏曲は、短すぎるモーツァルトの人生の終わり近くに作曲されました。
その旋律は、どこまでも透明で澄んでいます。
この曲を聴いていると、やすらぎます。
いえ、やすらぐ、というようなレベルではありません。
心に溜まった汚れが消えていく気がします。
悩んでいたことが、とてもつまらないように思えます。
そして、心が蘇ってきます。
さて、モーツァルトの時代、管楽器はまだ開発途上でした(オーボエは除く)。
木管楽器のクラリネットも、まだ現在のような楽器ではなく、とても高いレベルでの独奏能力を期待できるものではありませんでした。
それなのに、どうしてモーツァルトはクラリネットのための曲を作曲したのでしょう?
それはクラリネットの名手・シュタードラーとの出会いがあったからです。
このシュタードラーさん、クラリネットが上手だっただけではなく、バセット・クラリネットという低音域の出るクラリネットを開発したのです。
モーツァルトと仲の良い友達でもあったのですが、またフリーメーソンの同士でもありました。
そうしたことから、モーツァルトはクラリネットのための音楽を書いたのでしょう。
クラリネット五重奏曲は≪シュタードラー≫という副称がついています。
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