ハイドン チェロ協奏曲 第2番 第1楽章 [協奏曲]
それはもう、優しさに溢れる曲です。
その優しさは、小さな子供が母親から無条件に与えられるような、やわらかで、あたたかいものです。
そこには、ほんのわずかな打算も、欲望も、見返りを求める心もないのです。
ただの純粋な優しさなのです。
しかし、それはいつまでも続く優しさではありません。残念ながら。
限られた一時しか与えられない優しさです。
やがては消える優しさなのです。
しかし、その記憶は、我々の心の中に残ります。
辛い日々に、耐えがたい日常に、勇気を与えてくれる記憶なのです。
ハイドンのチェロ協奏曲はそんな束の間の優しさの中に、我々を連れて行ってくれます。
そこで我々は、やすらぎを感じることが出来ます。
ハイドンは約30年、ハンガリーのエスラルハージ候に仕えていました。
エスラルハージ候は自らの楽団を持っていて、そこに名チェリストがいました。
アントン・クラフトという人です。
彼のためにハイドンはこのチェロ協奏曲を書いたと言われています。
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