リスト/ラ・カンパネラ [ピアノ曲]
明日、10月22日は大ピアニストにして名作曲家、フランツ・リストのお誕生日です。
というわけで、今回はリストの代表作の1つ、ラ・カンパネラ をご紹介します。
カンパネラというのは、鐘 のこと。そう、教会の鐘です。
この曲は、パパねこの感性から言わせてもらえば、やすらげる曲ではないのですが、
とても美しく、引き込まれます。
楽しげな雰囲気があり、テンポが良いので聞き惚れてしまいます。
話はガラッとかわりまして、リストが20歳の時のことです。
リストはパリでパガニーニの演奏を聴きました。
パガニーニというのは、バイオリンの鬼才というか、もうほとんど人間とは思えないほどの技巧の持ち主でした。そして、その人気はヨーロッパ中に広がっていました。
その演奏に衝撃を受けたリストは
ピアノ界のパガニーニになるんだ
と、決心したのです。
ラ・カンパネラはリストの代表曲として知られていますが、
原曲はパガニーニのバイオリン協奏曲なのです。
それをリストがピアノ用に編曲したのです。
正式名称は、 パガニーニによる大練習曲 第3番 というのです。
かなり高度な演奏テクニックが要求される難曲なのです。
でも、パパねこはピアノを弾けないから、のんびり楽しむことができます
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タグ:パガニーニ
ドビッュシー/夢 [ピアノ曲]
ドビュッシーの夢。
とても美しいピアノ曲です。
タイトル通り、夢のような美しい旋律であり、
ガラス細工のように繊細で、キラキラした光が見えるようです。
静かに、優しく、ふわりと、ほんの一時、我々を別の世界に誘ってくれます。
しかし、作曲家自身はこの曲を嫌っていました。
若いころに書かれた、生活のために書かれた曲であるからです。
要するに、お金のために書いた不本意な曲ということなのでしょう。
しかし、現実的にはドビュッシーの数ある作品の中でも人気のある1つです。
演奏会で取り上げられることも多い曲です。
作曲家の思いと、聴衆の人気が一致しないのはままあることです。
気に入らない曲を「いいですね」「好きです」と言われると辛いでしょうが、
もうそんな思いをしないでいいだけドビュッシーはラッキーかも知れません。
ドビッュシーの芸術的な思考がどうあるか……
そんなことは、ニャゴォ~ン と一鳴きして、
好きなものは好きなんだ、と
「夢」を思う存分楽しもうではないですか。
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花の歌 [ピアノ曲]
あるいはあなたはランゲという作曲家を知らないかもしれない。
外国人だし、もう既に亡くなっている人だし、歴史の教科書に記載されるようなことをした人でもないので、たとえその名を知らなくてもそれは仕方がないことだ。
「でもお前は知っているじゃないか」とあなたは言うかもしれない。
確かにパパねこはランゲを知っている。
ドイツ人で作曲家でピアノも教えていた人だ。
作曲した数は400曲ぐらいあるが、そのほとんどは小品で、今では忘れ去られている。
主にサロンで活躍した人気者だった。
以上。
パパねこが知っているのは、それだけだ。
ランゲという作曲家を「花の歌」という曲で知った。
ピアノの小品だ。とても美しい曲だ。
短い曲であるにもかかわらず、同じ旋律が何度も何度も繰り返される。
だけど、あきない。
それはその旋律が持つ美しさのためだとパパねこは愚考している。
もちろん、あまりうまくない人が演奏すると、退屈な曲に思える。
しかし巧い人が弾けば、曲に引き込まれる。引き込まれないわけにはいかない。
決して、派手ではない。落ち着いた曲だ。
聴いていて心が安らいでくる。そんな曲なのだ。
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ノクターン 第20番 遺作 [ピアノ曲]
この曲のタイトルとても誤解を与えてしまうものです。
『ノクターン 第20番 遺作』とあると、
誰でもこの曲はノクターンであり、ショパンの最後の作品だと思いますよね?
でも、そうではないのです。
もともとこの曲はノクターンとして書かれたのではありません。
単に「アダージョ」と呼ばれていました。
ショパンがこの曲をポーランドにいるお姉さんに
「僕のピアノ協奏曲の二番を弾くときの指ならしに」と書いて送ったのです。
そのお姉さんが、この曲を「レント風夜想曲」と呼んでいたので、
夜想曲、つまりノクターンの一曲として数えられるようになったのです。
じゃあ、“遺作”っていうのは、どういうことかと言えば、
上述したようにこの曲は、姉の練習用に充てられた曲でした。
そして、出版されたのがショパンの死後なのです。
だから、“遺作”となったわけです。
どうです?
一応の筋道は通っているし『ノクターン 遺作』といわれるのもしょうがないですよね。
でも、普通はそんな裏事情までしらないから、誤解してしまいますよね。
そうは言っても、曲自体はとても美しいです。
この旋律の美しさは、静かに深く心に染みてきます。そして、何となく切ない気持ちもこみあげてきます。
切ないと言っても、今が切ないのではなく、昔の甘く切ない思い出がありありと蘇ってくるような、そんな感じです。
そうした自分の過ぎし日の思い出に浸れる曲ではないでしょうか。
この曲は、映画『戦場のピアニスト』でも使用された曲です。
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タグ:ショパン
ブラームスのワルツ [ピアノ曲]
ブラームスの故郷はドイツのハンブルグ。
その故郷でブラームスは評価されなかったのです。
そんなものだと言えば、そんなもの。気の毒と言えば気の毒。
そして、失意のブラームスは音楽の都・ウィーンに移り住んだのです。
その頃のウィーンは、もうなんといっても、シュトラウス一色でした。
つまり、ワルツ全盛の時代だったのですね。
そんな状況でブラームスのワルツは作曲されました。
4手連弾用に作られたワルツ集ですが、たちまち人気が
でたのです。その後、独奏用に書き換えたりもしました。
その中でもっとも人気があるのは、第15番でしょうね。
そりゃ、まぁ、シュトラウスやショパンのように華やかさには
欠けるけれど、小さく可憐なワルツです。
いかにも、ブラームスという感じがする温かみを抱かずにはいれません。
聴いていると心がやすらぎ、他人に対しても優しい気持ちになる一曲です。
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ルービンシュタインのへ調のメロディー [ピアノ曲]
アントン・ルービンシュタイン。
この名前はあまりポピュラーではないかもしれません。
ロシアの音楽史にとっては、大切な人なんですけどね。
いまさら改めて言うまでもないことですけど、
世の中って、実に不平等で、いい加減ですよね。
本当に実のある正しいことをした人が歴史に名を残すとは限らず、
他人の力やめぐりあわせだけで評価されちゃう人もいるのだから。
真実の美を持つ芸術が見向きもされず、
チャラチャラした表面を飾っただけのものがもてはやされることが多いのですから。
今でもそうですし、昔からずっとそうだったのです。
でも、そんなことに異議を唱えても始まりませんよね。
しかしながら、たとえそうであったとしても、
長い目で見れば、本当に良いものというのは、細々とではあるかも知れないけれど、
世代を超えて受け継がれていくものではないのでしょうか。
あるいは、ルービンシュタインもそういう人物の一人かもしれません。
ロシア人としては初めて世界的な名声を得たピアニストであり、
サンクトペテルブルグ音楽院を創設した人です。
つまりは、ロシアのクラシック音楽を「うんとこしょ」と大幅にレベルアップさせた人です。
ピアニスト、教育者、そして作曲家の顔があります。
しかしながら、ルービンシュタインが作曲した曲で、我々が耳にすることができるのは、
「へ調のメロディ」ぐらいではないでしょうか。
この曲、小品ながらとても愛らしく、やすらげる曲です。
物静かなおばあさんと孫娘がペチカの前で座っています。
わばあさんは編み物をして、孫娘は本を読んでいます。
2人の間に会話はありません。
しかし、同じ場所にいて、おなじ火にあたっていることで、
2人の間には言葉もいらない親密な時間の共有があるのです。
やすらぎの時間です。
そうした情景を思い起こさせる一曲です。
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ショパン ノクターン 変ホ長調 [ピアノ曲]
ショパンは「ピアノの詩人」といわれるだけのことはあって、
数多くのピアノ曲を作っています。
ほとんどピアノ曲しか作らなかった、と言ってもいいほどです。
そのかわり、と言ってはなんですが、ピアノ曲でも様々なジャンル、形式の音楽を作っています。
その1つが、ノクターン です。
パパねこのお気に入りは変ホ長調のノクターン 第2番です。
ノクターンを日本語で言えば夜想曲。
夜に物思う曲という感じでしょうか。
まだ浅い夜を思わせる静かな曲でありながら、
装飾音が多いのでキラキラと地味な華やかさを感じます。
単純な旋律の繰り返しという気がしないではないですが、
マンネリの大王「水戸黄門」のように、長く親しまれる要素ではないのだろうかと
パパねこは愚考します。
そうそう、このノクターン第2番は玄人筋には結構評判がよろしくないのです。
いわく、誰にでも弾ける単純な曲である。
いわく、装飾的なフレーズでやたら飾り立てている。
いわく、平凡で退屈な曲である。
ノクターン第2番は完成し、まだ湯気が立ち上っているうちから、
パリのサロンに集まる貴婦人たちの人気の的になりました。
言うなれば、流行の先端をいったわけですね。
だから、チャラチャラした音楽だ、と言えるわけですが、
逆を返せば、それだけ大衆性を持った、多くの人の心に訴える曲だと言えるのではないでしょうか。
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パデレフスキーのメヌエット [ピアノ曲]
パデレフスキーという人をご存知でしょうか?
ポーランド人の大ピアニストです。
ピアニストになるべく、ウィーンに学び、ヨーロッパ各地そしてアメリカで活躍しました。
特にショパンの演奏では評価が高かったようです。
後に祖国・ポーランドに戻り、後進の育成にも力を注いでいます。
第一次世界大戦中は、祖国の独立運動にも力を注ぎ、初代首相になった人です。
作曲もしたのですが、その作品はほとんど忘れられています。
でも、このメヌエットは、世界中の多くの人々から今も愛されています。
ええっと、正直に告白しますと、まずメロディが頭に浮かびました。
頭の中で、曲を再生することはできるのですが、
タイトルがなかなか思い出せませんでした。
小学校の時、同じクラスでカゲが薄い旧友がいて、
同窓会か何かでその子の話題になりながら、
どうしても名前が思い出せないようなそんな感じです。
そして、やっとタイトルを思い出したのは良いのですが、
作曲者については名前以外何もしらなかったのです。
改めて調べてみて、上述のようなことを知ったのです。
愛らしい曲なんですが、優雅さも具えた、聴いていて心がやすらぐ曲です。
そして、不思議と心に残る曲です。
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ドリーの子守歌 [ピアノ曲]
これはもう誰が何と言っても、
愛らしく、かわいく、やすらげる曲です。
ドリーの子守歌。
とても繊細な曲ですが、
まるで絹にくるまれて、やさしく抱かれているような気分になってきます。
ドリーの子守歌というのは、まぁ、いわば愛称で
正式には 組曲「ドリー」の第一曲・子守歌なのです。
ブラームスの子守歌やシューベルトの子守歌のように、
ドリーという人が作曲したわけじゃありません。
作曲者はフランス近代音楽の巨匠と崇められているフォーレさんです。
じゃあ、ドリーって一体誰なんだよ、という疑問が湧いてきますよね。
はい、ドリーというのは、エレーヌの愛称です。
じゃあ、エレーヌって誰なんだよ、とちょっと怒りを含んだ声が聞こえてきそうです。
はい、エレーヌっていうのは、フォーレの娘です。多分。
多分ってどういうことなんだ!
だんだんと怒りが大きくなってきているような気がします。
でも、多分は多分としか言えないのです。
えっと、これ以上、書いちゃうと、せっかくのかわいらしいやすらげる曲が
ドロドロした感じになっちゃうかもしれないので・・・
ドリーの子守歌はもともと連弾のために書かれたのですが、
あまりにも親しまれる曲なので、
さまざまな編曲がなされています。
管弦楽で聴くのも、なかなか良いですよ。
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ショパン 別れの曲 [ピアノ曲]
ピアノの詩人・ショパン。
日本人はショパン好きの人が多いように思えます。
ショパンにあこがれて、ピアノを始めた人も多いのではないでしょうか。
別れの曲は作曲者自身にして、
「一生のうち二度とこんなに美しい旋律を見つけることはできないでしょう」
と言わしめるほど、美しく、繊細な曲です。
テレビドラマやCM、ホテルなどでのBGMでよく使われていますよね。ピアノの演奏のみならず、様々なアレンジが出回っています。それだけ親しまれているということなのでしょう。
そして、日本人の耳に良く合うということでしょう。
別れの曲 は 正式には「練習曲作品10の第3」といいます。
だけど、そんな呼び方じゃあ、親しみが持てませんよね。
やっぱり「別れの曲」って言わなきゃ。
この曲がどうして「別れの曲」という愛称を持つようになったかと言えば、映画で使用されたからです。
ショパンの生涯を描いた映画にこの曲がBGMとして使われたのです。
その映画の邦題が「別れの曲」だったので、日本ではこの愛称が定着したということです。
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