ヘンデル の 水上の音楽

クラシックの中でバロックに分類される音楽は地味なものが多い。退屈だ、とも言える。
同じようなフレーズが延々と繰り返される。それでも、「名曲」と言われている作品もある。いや、「名曲」どころか、音楽の神髄だと言われている作品さえある。

そんなバロック作品の中で、ヘンデルの「水上の音楽」は少し毛色が違うように思う。
何と言っても、豪華で美しい。耳に心地よく響くし、豪勢な感じがする。

それもそのはず、この「水上の音楽」はイギリスはロンドン、テームズ河で舟遊びするジョージ一世のために作曲されたのだから。


これには有名なエピソードがある。
音楽家として成功を収めていたヘンデルが休暇でイギリスに行きます。ロンドンではオペラが成功したり、アン女王に可愛がられたり、それはもうわが世の春を謳歌していました。
ドイツのハノーバー選帝侯から「早く帰ってこいよ」と言われるのですが、絶好調のヘンデルはそんな言葉を聞き入れません。
ところが、アン女王が死んでしまい、ハノーバー選帝侯がジョージ一世としてイギリス国王になってしまうのです。
ジョージ一世も人の子、自分の命令を聞かなかったヘンデルを快く思うはずもありません。

窮地に立たされるヘンデル!
さあ、どうする?

そこで彼は友人たちのアドバイスに従い、組曲を作曲します。
国王がテームズ河で舟遊びをしています。そこへ楽隊を乗せた船が、演奏しながら近づいていきます。
その曲が「水上の音楽」です。
国王はすっかり機嫌を直し、ヘンデルも幸せな生活を送るようになりました。

めでたし、めでたし。


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